悪夢~ナイトメア~番外編《新入りについて》
かわい~なぁ~♪
お前もそう思うだろ?
えっ?誰がかわいい?
ほら!あの子だよ!
新しく来た子ども!
知らない?
そっか、お前いなかったから…
モミジって子なんだけど…
実は前まであの“ナイトメア”とかいう殺人鬼だったらしいんだ…
危険じゃない?
大丈夫だよ!
スッゲェおとなしい子だから!
それにあの子…(キョロキョロッ…)
コソッ)記憶喪失になって前の事覚えてないんだと‥
ドラゴンさんの話だと誰かに操作されてたらしいぜ…
あ!窓拭きしてる‼なんか危なっかしいなぁ…
じゃあなぁ!またあとで。
~心配性の人たち~
『モミジ~!俺らがやっとくからだいじょu…』
モミジ『俺に手伝わせてください~‼』
イナズマ『はぁ~…【心配性ですね…私もですが…】』
悪夢~ナイトメア~<手伝う事ありますか?>
byモミジ
なんでかな?
洗濯物を干してると…
「あっモミジ。手伝うぜ!」
モミジ「ありがとうございます。」
ご飯を作っていると…
「大変だろ、手伝うよ!」
モミジ「大丈夫です!」
掃除してると…
「ここは俺がやるよ!」
モミジ「じ、自分でやります‼」ワタワタ
なんだか妙にいろんな人が手伝ってくれる…
モミジ「なんでかなぁ…」フキフキ(窓拭き中)
イナズマ「お前がカワ…心配なんだろう。」
モミジ「イナズマさん。そうなんですか?」
イナズマ「あぁ…」
不思議だなぁ…
~皆新入りが可愛くて仕方ないようです~
『モミジ~‼俺らがやっとくからだいじょu…』
モミジ『俺に手伝わせてください~‼』
イナズマ『はぁ~…』
悪夢~ナイトメア~<はじめまして。>
バルティゴ革命軍総本部
モミジ「えと…モミジです!ヨロシクお願いします!」ペコリ
ザワザワ
『おい、アイツ…』
『殺人鬼のナイトメアだよな…』
『大丈夫なのか?』
『安心出来ねぇ…』
ハック「今のコヤツは無害だ。見ていろ。」
ギュゥ~(頬つねり)
モミジ「ヒャー!いひゃいれす‼(痛いです)」ジタバタジタバタ
パッ
モミジ「いてて~…」サスサス
ハック「分かったな?だから安心しろ‼」
「「「ハイッ!」」」
「悪かったな。ほっぺた平気か?」
ポンポン
「よく考えてみりゃ、似たようなやつは大勢いるしな‼」
モミジ「俺は平気です。心配してくれてありがとうございます。」ニコッ
「「「いやいや、いいんだよ♪」」」
デレ~
~皆いい人です~
イワ『あら、皆鼻の下伸びてる…』
イナズマ『だらしない…』
ハック『きゃつを女の子と思っているのだろ…』
ハァー。
悪夢~ナイトメア~<俺を仲間にして>
ドラ「これからどうするのだ?」
モミジ「え?う~ん…」
イワ「ヴァナータをずっとここに置いておくのは…」
イナズマ「ですが…このボロボロのまま放置するとこの子は危険です…」ピらッ
イワ「‼これは…」
wanted『ナイトメア』
賞金…2000万ベリー
生け捕り
モミジ「これ…俺?」
写っているのは…
血塗れで狂喜の笑顔を浮かべたモミジ…
モミジ「ぁ…」ガクガク
フラッ…ドサッ
イナズマ「これが現実です…これでもこの子を野放しにしますか?」
イワ「ンーーー…」
モミジ「…ねが…こに…せて…」ボソッ
ドラ「なんだ?」
モミジ「お願い!ここに居させて‼」
イワ「本気ナノ‼アンタ!」
モミジ「もうッ…罪の無い人を殺すのは嫌だ‼ここで…人を助けたいッ‼」
モミジ「だからお願い…」
俺を…仲間にして…
~記憶の罪~
ドラ『いいだろう…』
モミジ『‼…これからヨロシクお願いします‼』
イワ『ハァー…頑張りなさい。』
モミジ『ハイッ!』
悪夢~ナイトメア~<あなたの事教えて?>
イワ「エー‼記憶喪失?!」
ドラ「どうやらそのようだ…」
イナズマ「しかし…何故記憶喪失に?」
カチャリ
モミジ「あのぉ…」
イワ「あら、ヴァナータどうしたの?」
モミジ「サボ君から聞きました。モアンルード,モミジ…それが俺の名前だと…」
イナズマ「それ以外に何か思い出せないのか?」
モミジ「…年齢なら…」
ドラ「いくつだ?」
モミジ「8才…」
イワ「えーーーーーー?!?!」
ドラ「意外と若い…」
イナズマ「予想外ですね…」
モミジ「そうですか?」
~見た目で判断したらだめです~
イナズマ『貴方…女ですか?』
モミジ『え?!俺は男です‼』
イナズマ『?!』
イワ『そこで驚くかしら?』
ドラ『まあ…仕方ないだろ…』
悪夢~ナイトメア~番外編《ナイトメアの記憶》
『ヤーイ、弱虫~‼』
『アハハ、名前の無い悪魔~‼』
『ぐすっ…ひどいョォ…』
『お前なんかどっか行け‼』
『ズート帰って来るな‼』
キャハハハハハハハハ‼‼‼
ボクは…いじめられッ子だ…
『ぐすっ…』
親がいない…友達がいない…名前が無い…
『ボクには…誰も周りにいない…』
?『なんで?』
『?!』ばっ
?『お前、見かけない顔だな?』ニコニコ
『ぁ、あ…』
マズイ…人間に見つかった…殺される…
?『俺~モミジ‼なぁ、俺と遊ぼ!』
『え?』
なんで…なんで、弱虫で名前の無い悪魔と遊ぶの?
『やだ…』
モミジ『なんで?』
『ボクは悪魔だ‼人間と遊ぶなんてしない‼嫌われている悪魔なんだ‼近づくな‼』
ハアッハアッ…
モミジ『…ぷっ、アハハ‼』
…は?なぜ笑う。
モミジ『くくっ…お前面白い‼そんな事気にするな‼遊ぼうぜ!』
スッ
『…』
はじめて差し出される手…
ボクは戸惑った…
モミジ『あーもー!こうすんの!』
グイッ
『あっ…』
モミジ『握手!』
ボクはコイツに興味をもった…
『…ありがと…』
コイツを守りたい…はじめてそう思った…
『ヨロシク…』
モミジ『ヨロシク‼』
でも、いつかコイツを殺さなきゃだめなんだ…
『ナマエは?』
『…無い』
『じゃあ俺が決める‼』
『…おぅ』
その時までは…コイツを守る
悪夢~ナイトメア~<君は誰?>
『ネェ、君は?』
『…なにが?』
『ナマエダヨ!』
『別に…』
『じゃあ、俺がつける!』
『勝手にしろ…』
『悪魔だから…ナイトメア!』
『はぁ?』
『夢の悪魔だからナイトメア!どお?』
『…まあ、いいだろ…』
『わーい‼やったー‼』
『モミジ…』
『ん?』
『ボクとあんまり…』
仲良く…しないで…
モミジ「ッッ!」ガバッ
ズキン
モミジ「ッいてて…」
ドラ「起きたか…」
モミジ「あ…」
ドラ「出血がひどい状態だった…あのままだったら死んでいた…」
モミジ「ありがとう…ござい、ます…」
ドラ「お前、名前は?」
モミジ「…すいません、覚えて…無い、です。」
ドラ「そうか…」
モミジ「…ナイトメア…」
ドラ「ん?なんだ?」
モミジ「いえ…なんでもないです。ただ、ひとつ気になる事がッ…」
『思い出すな…』
モミジ「へ…?」
『お前は何も…思い出すな…』
ドラ「どうした?」
モミジ「俺…何を聞こうとしてたんだ?」
ドラ「まあ…もう少し休め。それから話を聞こう…」
モミジ「…うん。」
~思い出せ無い記憶~
『ねぇ‼ナイトメア。』
『なんだよ…』
『俺と遊ぼ!』
『…おぅ…』
モミジ「…【ナイトメアって…なんだ?】」